残酷なシーンがある大人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を放送するのはいかがなものか、とBPO(放送倫理・番組向上機構)に苦情が寄せられた。一方、ファン達はネットの掲示板やブログで「何の問題もない」と大反発している。
BPOに寄せられた苦情や意見は同機構のホームページで見ることができる。
残酷描写を確信犯的に売り物にするアニメ?
その中に、
「深夜アニメだが、怪物が少女の首を食いちぎるシーンが放送された。脚本家は、『これから毎週やらかしていく』などと残酷描写を売り物にするようなことを公言している。深夜とはいえ、テレビで残酷描写を確信犯的に売り物にする番組を放送するのはいかがなものか」
というものがあった。これは「まどか☆マギカ」のことを指している、とネットで騒ぎになった。
「まどか☆マギカ」は2011年1月からTBS系で放送が始まり、早くも今年一番のアニメだといった評判が出ている。主人公の中学二年生の鹿目まどか(かなめ まどか)は、悪い魔女(化け物)を退治するため、特殊能力を持つ魔法少女になってほしい、と謎の生き物に誘われる。魔法少女になる決心がつかないまま、魔法少女・巴マミが魔女と戦うシーンに遭遇する。そして第三話で、マミは魔女に頭から噛みつかれ絶命。これが非常にショッキングなシーンだとネットで話題になり、「まどか☆マギカ」の人気をさらに高めることとなった。
「大人に関しては問題ない」
「魔法少女」といえば子供達が大好きなジャンル。ただし「まどか☆マギカ」は深夜放送で、親の中には子供に見せて良いかどうか迷う人もいた。
掲示板「2ちゃんねる」では1月23日、「『まどか☆マギカ』を小学4年の娘に見せて大丈夫でしょうか?」というスレが立って活発な議論が行われている。そこには「小6の姪は毎週楽しみにしている」というのもあるのだが、3話はトラウマになった、などというカキコミとともに、「深夜アニメは大きなお友達がみるもの」「そもそも小4の女の子が深夜アニメ見る時代なのか」などといった否定的なものが多く出た。
今回のBPOに寄せられた苦情についての感想は掲示板やブログに書かれているが、子供が観るのはどうかと思うが、大人に関しては問題ない、という意見が多い。
「まどかグロくはないだろ 首の断面が見えたわけでもない 肉や骨をかみ砕く音が聞こえたわけでもない」
「ただのかまってちゃんが 人気がありそうなアニメを叩いて 相手をしてもらいたいってだけだな」
「深夜アニメですら苦情言ってくる馬鹿ばっかりになって つまらない世の中だな」