スマートフォンブーム止まらない 「伸び盛り」女性市場に照準

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ドコモの販売「35~40%を女性が占めた」

   一方、NECカシオが発売する「メディアス」は、同社初のスマートフォンだ。セールスポイントは、厚さ7.7ミリと「世界最薄」な点で、重さも105グラムと軽い。同社によると、「スマートフォンは画面が大きいけど厚ぼったい」といった女性の意見を聞き、製品開発に生かした。テーブルなどに置いたときにも「薄くて軽そうな見た目」になるように、色使いにもこだわった。「1枚の紙のように見せたい」と担当者は話す。

   開発に際しては、まだスマートフォンを持っていない女性が「使いこなせるだろうか」という不安を取り除くことを念頭に置いたという。各種機能を使いやすくするため極力シンプルなデザインに仕上げる一方、いわゆる「お財布機能」やワンセグといった、従来の携帯電話の機能を取り入れたのも、「女性のリクエストが多かったため」と担当者は説明する。

   NTTドコモの山田隆持社長は、同社の1月のスマートフォン販売台数について「35~40%を女性が占めた」と言及し、春モデルについても「ぜひ女性に使っていただきたい」と強調した。女性にターゲットを定めるのはドコモだけではない。KDDIは1月、コンパクトなサイズで本体にピンク色を使ったモデルを既に発表しており、3月中には発売する予定だ。2月28日にも新作を発表し、田中孝司社長は2011年度に発売する新機種について「半数以上はスマートフォン」と明言した。各社とも、女性マーケットの掘り起こしに懸命のようだ。

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