会社更生手続き中の消費者金融の武富士に対して、過去に払いすぎた利息(過払金)の返還を求めた顧客は、受け付け期限の2011年2月28日で80万人に達した。最終的には100万人を超えるとみられる。
武富士は、過払い金負担などが原因で10年9月に経営破たんした。顧客は10年11月から11年2月28日までに、過払い債権を武富士に届け出ないと、過払い金の返還請求権を失うことになっていた。
利息の返還請求をめぐっては武富士が10年末から130万人を超える顧客に届け出に関する手紙を送っていた。届け出は2月28日までの日付の請求であれば受け付ける。返還対象が100万人規模になることで負債は大幅に膨らむとみられ、個々の顧客に実際に返還される金額は大きく目減りしそうだ。