トヨタ「ラクティス」が大躍進 売れるヒミツは「イマドキ家族」

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さまざまな生活の場面に「ちょうどいい」

新型ラクティスは「一家に1台のクルマ」と話す、トヨタマーケティングジャパンの三枝氏
新型ラクティスは「一家に1台のクルマ」と話す、トヨタマーケティングジャパンの三枝氏

   トヨタマーケティングジャパンの三枝正樹氏は、「じつは、ラクティスには明確なブランドイメージがついていなかったのが悩みでした」と打ち明ける。

   そこで立ち上げたのが「イマドキ家族調査キャンペーン」。メインターゲット20代から30代の「若い家族」に絞り、マーケティング調査をすることにした。2010年10月から、調査キャンペーンを仕掛け、テレビCMやインターネットで「イマドキ家族に これって、アリ?」と問いかけた。

   そこから導き出したのが、「フラット」「ポジティブ」「コンパクト」の3つのキーワード。たとえば、家族の役割をなくし、父親が育児に参加する「イクメン」は当たり前。消費も節約や工夫しながら毎日を「ポジティブ」に楽しむ。無理して遠くへ出かけなくても、公園でお弁当を食べたりショッピングセンターへ出かけたりと家族で「コンパクト」に楽しむ、といった「イマドキ」の新しい家族像を描いた。

   これまでは「父親=ドライバー」を想定していたが、母親でも便利に乗れて運転しやすく、また子どもを抱いていても乗り降りしやすくし、買い物の荷物もラクに出し入れできるようにした。

   三枝氏は「クルマのあるライフスタイルを徹底調査した結果を参考に、生まれたのがラクティスです」と話し、さまざまな生活の場面に「ちょうどいい」ことを打ち出した。

   価格帯も、いま売れ筋で子育て世代に人気のミニバンと軽自動車の「すき間」を狙う144.5万~184.8万円に設定。「一家に1台のクルマとして乗ってほしいですね」(三枝氏)ともいう。

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