「試験官は寝ていたのか?」 入試ネット漏えい事件に数々の疑問

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ツイッターで京大など批判書き込み

   そんな中で、ツイッターやミクシィで「aicezuki」のハンドルネームを使って、京大などを批判する書き込みが見つかって、波紋を呼んだ。

「京大の試験官は全然監視してないからカンニングしほうだいだったよ(笑)さすがに周りの受験生がいるからあれだが、少なくともトイレにいけばカンニングとか余裕な状況だった」

   ツイッターには、マスコミで騒ぎになった2011年2月27日未明からこんなつぶやきが数回ある。書き込み主は、都内の進学高に通う男子生徒(18)になっており、同日中にすべて削除されている。書き込みでは、「大学側が悪い」と訴えていた。

   この高校では、男子生徒がハンドルネームを使ったことを認めたうえで、入試漏えいとの関係は否定した。

「生徒は、京大理系の数学を受けており、同じハンドルネームで漏えいした私大3校は受けていません。ですから、問題文を当日持ち出すことはできない状況です。新聞で有名になったので、ミクシィのハンドルネームを面白半分で変えたと聞いています。うちでは漏えいさせた生徒はいないということですが、男子生徒は厳重に注意しました」

   ただ、ツイッターはやっていなかったと聞いているといい、書き込んだのは別の第3者かもしれないとしている。

   ともあれ、携帯電話などで問題文の写真を撮ったり、ネット上の回答を答案用紙に書き写したりすることは、通常の試験監視体制では難しいのは間違いない。試験官は寝ていたのかとの疑問も出るわけだが、今のところ、どんな状況で漏えいしたのか真相は不明だ。

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