1人っ子に「老後の面倒をみてもらわねば」
京都の国際結婚相談所「かりん551」の取締役・土井康司さんによれば、中国人の結婚の7~8割がお見合婚。お見合い相手を見つけるために、プロフィールを公園で配ったり、掲示板に張り出すほか、有料でお見合い相手探しの事務所に頼んだりする。またSNSなどの交流サイトを使うほか、最近ではインターネットを使った「オンラインお見合い」が盛んになっているという。
なぜこれほどまで親が婚活に熱心かと言えば、1人っ子政策以降、子に対する愛情が1人に集中するようになってきたこと。さらに、老後の面倒を見てもらいたくても子供は1人しかいない。
「中国の場合は家族の結びつきが強いですから、子供が結婚するということは自分の老後を見てもらえる、という明かしでもあるんです。どちらにしても現在の中国の婚活ブームは1人っ子政策の弊害が出ている、といえなくもありません」
と土井さんは説明する。
今回の娘の裸を投稿した母親について土井さんは、極めて希な例だ、としたうえで、中国の場合は結婚適齢期を過ぎた男女への風当たりが強い上に、26歳を過ぎた女性は良縁に恵まれにくくなる。それは、中国人男性は日本の男性以上に年下の女性を選ぶ傾向があるからだそうだ。26歳からさらに年齢が上がればますます結婚相手の男性の条件が悪くなってしまうため、この母親はかなり焦っていたのではないか、と土井さんはみている。