「韓国観光で独島(竹島)へ」 韓国歌手らがNYタイムズに全面広告

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   韓国の歌手や学者が、ニューヨークタイムズ紙に竹島(韓国名・独島)は韓国領と主張する地図とともに観光面を前面に出した全面広告を掲載した。韓国紙、中央日報の報道によると、領有権を真正面から訴えるより「自然な広報になる」との狙いがあるようだ。自民党関係者からは政府に対し「韓国側へ抗議すべきだ」との声もあがっている。

   中央日報(日本語ウェブ版)の2011年2月23日報道によると、22日付NYタイムズに「VISIT KOREA(韓国へ訪問を)」と題した地図つきの全面広告を出したのは、歌手キム・ジャンフンさんとソ・ギョンドク誠信女子大客員教授だ。「美しい島が多い韓国」への観光を呼びかける内容で、地図には「Dokdo(独島)」の表記もある。

韓国統計では05年以降58万人が訪問

   竹島(独島)問題を巡っては、ソ教授らはこれまでも領有権を主張する意見広告をNYタイムズ紙に載せるなどしてきた。しかし今回、ソ教授は中央日報の取材に対し、「文化観光的にアピールするほうがより自然な広報になる」「独島は当然、韓国の領土なので(略)」などと語っている。

   この中央日報報道を受け、インターネット掲示板2ちゃんねるでは、「攻撃的で挑戦的だな」といった反発が見受けられた。

   竹島の実効支配を強めている韓国側は、竹島への一般国民の上陸を05年から認め、07年には規制が一部緩和された。共同通信の10年11月の報道によると、韓国の独島管理事務所が統計数字を明らかにし、05年以降当時までに計約58万人が竹島を訪問したという。うち約730人が外国人で、観光目的の日本人も47人含まれている。ただ、実際には日本人だと申告せずに観光に参加する人もおり、年間100人程度の日本人が竹島へ渡航しているとみられると分析している。

   また、韓国の聯合ニュース(09年1月)によると、08年の上陸観光者数は、約10万2600人、船による島周辺旋回観光は約2万7300人だった。

   竹島への韓国側からの「観光」について、外務省の北東アジア課にきいてみると、同省サイトに日本国民に対する自粛要請文を掲載しているという。見てみると、日本国民が韓国の出入国手続に従って竹島に入ることは「竹島において韓国側の管轄権に服することを認めた」、さらには「韓国の領有権を認めた」という誤解を与えかねないと指摘。その上で、「そのような入域」をしないよう「ご理解とご協力をお願いします」としている。

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