プロミス連結子会社化「将来的に排除しない」
ただ、2010年12月の返還請求件数は前年同月と比べると4.7%減少で、市場では「武富士の影響は限定的」(アナリスト)と楽観的な見方も出ている。だが、武富士への返還請求の締め切りが2月末に迫る中、「駆け込み請求が増え、件数が急カーブで上昇する可能性は十分ある」(メガバンク幹部)とピリピリムードが続く。
想定以上に返還負担が増えれば、メガバンク側が資本支援や人的支援を検討する可能性もある。三井住友銀行の国部毅次期頭取は1月の就任会見で、プロミスを「将来的に連結子会社化することも排除しない」と述べた。
メガバンクの足元の経営環境をめぐっては、企業の資金需要が伸びず、超低金利で利ざやを稼げない状況は変わらないうえ、「債券バブル」も下期は失速している。さらに「ノンバンク爆弾」を抱えるメガバンクにとっては、落ち着かない期末になりそうだ。