アルツハイマー型認知症に「貼り薬」 厚労省が初の承認へ

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「物忘れ」引き起こす物質を減らす

   アルツハイマー型認知症の治療薬は2010年秋以降、急ピッチで承認が下りている。中等度と高度の患者用として認められたのが第一三共製薬の「メマリー」。軽度と中等度用としてはヤンセンファーマの「レミニール」があるが、いずれも経口薬だった。

   それまで処方されていた薬は、エーザイの「アリセプト」だけ。アルツハイマー型の症状である「物忘れ」を引き起こす原因は、記憶機能に関係ある「アセチルコリン」という物質が減少することにある。その「アセチルコリン」を、薬の主成分である「塩酸ドネペジル」で、間接的に増やして進行を抑えようというのだ。

   今回の「貼り薬」は「リバスチグミン」の成分によって同様の効能が期待されている。経口薬に「貼り薬」が加わり、医師も処方の選択肢が広がることになる。

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