AKB歌声の録音も流していた! 「口パク」そのものは否定

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   テレ朝系「ミュージックステーション」で新曲を披露したAKB48が、歌わずに音声だけ流す「口パク」だったのではと波紋を呼んでいる。AKBの運営側は、それを否定したが、劇場公演では、声に歌の録音をかぶせていることは認めた。

   「口パク」疑惑が出たのは、2011年2月18日夕放送のミュージックステーションだ。

Mステの新曲披露で口パク疑惑に

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   AKB48の主要メンバー16人が生出演し、ミリオンヒット目前という新曲「桜の木になろう」をステージで披露。しかし、その直後からネット上では、音声に口の動きが合っていない、鼻息が一切入らずに不自然だ、といった声が次々に上がった。

   ヤフー知恵袋ではこの日夜、「口パクまるわかり」という指摘が出て、80件以上もの議論が噴出している。

   高校生男子というブロガーは、AKB48劇場の戸賀崎智信支配人に口パクをただすメッセージを送り、その返信が来たとして文面をそのまま載せて話題になった。文面では、よくその指摘があるとして、生歌を披露できるよう努力するとなっている。つまり、戸賀崎支配人は、口パクを暗に認めたのではないかというのだ。

   そこで、戸賀崎支配人に取材すると、この返信文面は自らのものと認めたうえで、Mステでの口パクについてはこう話した。

「番組のときは同行していませんので、よく分かりません。しかし、歌っているふりをするということはしておらず、Mステの出演も口パクではないと思います」

   ただ、劇場公演では、声に歌の録音をかぶせることもあると明かした。

「100%生歌かというと、そうでないときもあります。大きなライブ会場などでは、マイクボリュームのバランスを考え、録音音声をかぶせていることがあるのは事実ですね」

「支えとして録音が入る場合はよくある」

   AKB48を運営しているAKSの広報担当者も、劇場公演では、歌の録音をかぶせていることを認めた。

「客の声援がすごいので、生歌だけでは声がかき消されてしまいます。ですから、歌のレコーディングは必ずしており、公演では、そのPC音を多少流しています。メンバーののどの調子が悪ければ、その歌声が少し乗っていないこともあると思いますよ」

   もっとも、口パクそのものは否定し、「メンバーにはマイクを持たせて歌わせています」と強調した。

   では、ミュージックステーションでは、実際どうだったのか。歌の録音をかぶせただけなのか。

   新曲のプロモーションをしているキングレコードの担当者は、口パクは否定したものの、この点ははっきりと答えなかった。

「テレビでは、本人たちの歌声の録音も、支えとして入っている場合はよくあります。AKBの場合は、人数も多いので、マイクの音量が生きなかったメンバーもいるかもしれません。ただ、テレビ局が番組を作っていますので、今回はどうなのかは分かりません。また、あくまでもパフォーマンスですので、見ている人の判断に任せたいと思います」

   そこで、テレビ朝日のMステスタッフに取材すると、同様に口パクは否定したが、録音のかぶせについては、「そこまで細かく言う必要はないと考えています」としか話さなかった。

   真相は不明だが、ネット上では、場合によっては口パクに近くなる録音のかぶせについても不満が出ている。「口が合っていないようで萎える」「泣いているのに声が普通で白ける」といったものだ。特に、劇場公演には、「ライブなので生歌を聴きたい」「歌の成長ぶりも見てみたい」といった願望も強いようだ。

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