「支えとして録音が入る場合はよくある」
AKB48を運営しているAKSの広報担当者も、劇場公演では、歌の録音をかぶせていることを認めた。
「客の声援がすごいので、生歌だけでは声がかき消されてしまいます。ですから、歌のレコーディングは必ずしており、公演では、そのPC音を多少流しています。メンバーののどの調子が悪ければ、その歌声が少し乗っていないこともあると思いますよ」
もっとも、口パクそのものは否定し、「メンバーにはマイクを持たせて歌わせています」と強調した。
では、ミュージックステーションでは、実際どうだったのか。歌の録音をかぶせただけなのか。
新曲のプロモーションをしているキングレコードの担当者は、口パクは否定したものの、この点ははっきりと答えなかった。
「テレビでは、本人たちの歌声の録音も、支えとして入っている場合はよくあります。AKBの場合は、人数も多いので、マイクの音量が生きなかったメンバーもいるかもしれません。ただ、テレビ局が番組を作っていますので、今回はどうなのかは分かりません。また、あくまでもパフォーマンスですので、見ている人の判断に任せたいと思います」
そこで、テレビ朝日のMステスタッフに取材すると、同様に口パクは否定したが、録音のかぶせについては、「そこまで細かく言う必要はないと考えています」としか話さなかった。
真相は不明だが、ネット上では、場合によっては口パクに近くなる録音のかぶせについても不満が出ている。「口が合っていないようで萎える」「泣いているのに声が普通で白ける」といったものだ。特に、劇場公演には、「ライブなので生歌を聴きたい」「歌の成長ぶりも見てみたい」といった願望も強いようだ。