「至るところで銃撃戦」「5時間で70人死亡」 ネットが生々しく伝えるリビアの「内戦」

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   北アフリカのリビアで続く反政府デモが、激化の一途をたどっている。政府側は「内戦の危機にある」と警告、徹底抗戦の構えだ。外国人がリビアに入国するのは従来から難しく、国外メディアは全くといっていいほど現地入りできていない状況が続いている。だが、ユーチューブやツイッターで、「至るところで銃撃戦が起こっている」「道を歩く人が、遺体を回収している」といった、緊迫した状況が伝えられている。

   エジプトやバーレーンでの反政府デモがリビアに飛び火したのが2011年2月16日。カタールのテレビ局「アル・ジャジーラ」などが伝えたところによると、北東部都市ベンガジでは、銃撃戦の末、すでにデモ隊が支配下に置いている。

「リビアは内戦の危機にある」

   デモは西に向かって拡大しており、2月20日には首都トリポリでもデモが発生。2月21日未明には、最高指導者カダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏が国営テレビで演説し、

「リビアは内戦の危機にある」「(現体制の)最後の1人になるまで戦う」

と、デモとの対決姿勢を鮮明にした。

   これと前後して、首都トリポリの様子が、ツイッターなどで次々と伝えられている。ユーチューブに2月20日に投稿された、トリポリで撮影されたとされる動画では、夜間に銃声が鳴り響くなか、デモ隊が何らかのスローガンを叫ぶ様子が収められている。

   また、ツイッターでも、現地の様子が続々と伝えられている。「#Tripoli」「#Libya」といったハッシュタグでは、BBCやアル・ジャジーラ、UAEのアル・アラビヤといったテレビ局が報じた内容が大量に流れているほか、トリポリから電話で送られてきた目撃者の音声ファイルをツイッター上で公開している利用者もいる。

   サイト上では、国営テレビの演説に対して

「単なる脅しだ」
「今起こっていることを過小評価している」

と批判する声や、トリポリ中心部にある「緑の広場」での出来事が、生々しく紹介されている。

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