韓国の空港ではファンはほとんどいない
KARAが、日本での活動を重要視しているのは、その市場が大きいことが影響しているようだ。
韓流コンテンツを扱う出版社の編集者は、こう言う。
「韓国の市場規模は、日本の3割にも満たないでしょう。日本の方が何十倍も大きいとも言われています。韓国では、ギャランティが発生するような有料のファンイベントはありませんが、日本ではたくさんあります。だから、市場の大きな日本への進出に力を入れるのは、ある程度仕方がないわけですよ」
さらに、所属レコード会社のユニバーサルミュージックと2012年7月まで日本で活動する契約を結んでおり、少なくともそれまでは日本では5人一緒でいなければいけないという事情もあるという。
とはいえ、KARAの表情の違いなどは、市場を意識したからとは限らないとする。
「韓国の空港では、ファンはほとんどおらず、実はマスコミばかりだったのです。これに対し、日本では、大勢のファンによる出迎えがあり、それを見て気持ちが和んだので明るい笑顔になったのでは。日本のマスコミが好意的な取材体制だったこともあるはずです。ですから、必ずしも韓国のファンを軽視しているというわけではないでしょう」
編集者は、韓国ネチズンが不満を持ったのも、韓国のマスコミがこうした情報を伝えないまま、むやみに騒ぎ立てたことが大きいとみている。