株式を上場する地方銀行83行・グループの2010年4~12月期決算がまとまった。純利益(連結)は合算で、前年同期比45%増の6200億円となった。企業の倒産件数が減ったことで不良債権の処理損失が減ったことや、国債売買益の拡大が収益を押し上げた。
ただ、企業向け融資が低調なことや、足もとの国債価格が下落するなどリスクも膨らんでいる。今後、長期金利が上昇局面に転じた場合には、保有している国債に含み損が発生する可能性が高まる。地銀全体の国債保有残高は、2010年12月末時点で約37兆6000億円となり、過去最大になっている。
岡山県の中国銀行は地元のバイオ企業、林原の経営破たんが響いて赤字を計上した。