25歳ニート息子追い出した父親 「立派」なのか「責任放棄」なのか

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「ニートに育てたのは父親のあなたでしょう」

   元・長崎大学環境科学部教授で若者自立支援長崎ネットワ-ク代表の浜民夫さんによると、ニートを抱えた親は、子供の顔を見る度に「働け」「家から出て行け」などと言う人が多い。ニートは怠け者と思われがちだが実際は違っていて、親のそんな小言を聞く度に「ニートになりたくてなっているんじゃない」と心の中でいっている。仕事を探そうとは思う。でも、その一歩が踏み出せず悩んでいる、のだという。

   投稿にある25歳の息子は23歳までは働くか学校に行っていた。ニート生活に入った原因は、会社で人間関係が作れなかったり、就職活動に失敗したりしたことが影響したからではないか、と浜さんは見る。

   今、就職氷河期で正社員になるのは厳しい。しかも、就職活動に失敗すると大きなダメージを受ける。そのダメージに加え、正社員になりたいが求人は少ないという事実が家に引きこもらせてしまう。父親が手切れ金を渡し息子を追い出してしまうことについては、

「ニートに育てたのは父親のあなたでしょう、と言いたい。追い出すのではなく、親としての責任を持って子供が自立できるようにサポートする。決して怠けているのではないということの理解から始めるべきです」

と強調する。

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