中学生兄も「仇討ち」通り魔 兄弟犯行に家庭環境も影響?

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父親が暴力振るう家庭環境も関係?

   報道によると、中学生の兄は、弟がネット上で誹謗・中傷を受けていることについて、「バカにされている」と激怒。実際に通り魔が起こりうることを見せつけてやろうと、「仇討ち」に及んだ。実際、兄が警察に出頭するのと同じころ、「男がナイフを振り回している」と110番通報が入っている。

   兄弟が犯行を重ねた背景には、家庭環境も関係している可能性がある。

   前出のネットユーザーによると、父親が家の中で暴力を振るい、自分や弟は、恐怖に怯える日々が続いた。いわば「機能不全家族」だったという。弟が事件に走った一因は、父親のこともあったと言っているが、父親は自らの責任を絶対に認めなかったという。

   このユーザーは、ほかのユーザーからの回答で、家族やニートの問題で誰かに相談してみることを勧められている。

   そこでは、いくつか相談先が紹介されていた。事件の兄ともみられるユーザーからは、何か連絡があったのだろうか。

   そのうちの1つで心理・キャリアカウンセラーの川瀬英作さんは、取材に対し、ユーザーらしき人からの相談は記憶にないとした。

   兄弟の事件については、川瀬さんは、こう言う。

   「親の暴力や離婚、酒浸りといった家庭環境から問題が起こる場合もありますし、逆に、子どものニート、家庭内暴力がきっかけになることもあります。また、家庭に問題がなくても、人間関係がうまくいかず、いじめなどが原因のこともあります。そして、子どもたちは、昼夜正反対の生活を続けるなどして、誰にも相談できず、社会から孤立していきます。自分を分かってくれる人がいないと、攻撃性も強くなるわけです。事件を起こさないためにも、本人が問題に気づいて、専門家の手助けを求めることが何より大切でしょう」

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