菅政権「総辞職か解散しかない」 党内「新会派」に「原口の乱」

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   原口一博・前総務相が、月刊誌インタビューで「現在の菅政権は『赤い増税政権』だ」などと激しい批判を展開している。分党論とも受け取れる指摘もしており、民主比例衆院議員らによる「新会派」設立の動きと合わせ、菅直人首相を大きく揺さぶっている。「もう総辞職か解散しか道はない」との指摘が説得力をもってきた。

   原口氏インタビューが4ページにわたって載るのは、2011年2月22日発売予定の「月刊日本3月号」だ。「民主党を解体せよ」の特集の一環で、原口氏の記事の見出しは「菅政権は打倒せねばならない」だ。

「民主党A」と「民主党B」、「袂分かたねば」

菅政権の命運は?
菅政権の命運は?

   原口氏は、自身ら政権交代の原点に回帰しようとするグループを「民主党A」とし、「増税ありきの既得権益温存の政策に賛同する議員」らを「民主党B」と呼び、「袂を分かたねばならない」としている。全体的に「増税ありき」路線に強く反発している。ちなみに、人気グループAKB48は、「チームA」や「チームB」、「チームK」で構成されているが、民主党をAKB48のように、という訳では全くなさそうだ。

   また、「たちあがれ日本」を離党した与謝野馨・経済産業相の入閣にも厳しい見方を示しており、「やっとの思いで倒したはずの自民党勢力が、ゾンビの如く蘇り(略)大臣の座に居座っている」と不快感を前面に出している。ほかに、政治資金規正法違反(虚偽記載)に関して強制起訴された小沢一郎・元代表について「あの事件は冤罪だと考えている」と持論を展開している。

   ちなみに、月刊日本を発行する「K&Kプレス」(東京都千代田区)によると、同誌は1997年の創刊で、「日本の自立と再生をめざす、肉声の言論誌」だ。今回の企画は、同誌側から原口氏に依頼し、原口氏がこたえたものだという。3月号にはほかに、自民党の平沢勝栄衆院議員らのインタビューも載っている。

   インタビューについての記事が各紙朝刊で報じられた2月18日、原口氏は自身の公式サイトで「3つの平和の理想を実現するために・政策集団の立ち上げへ」とする一文を載せた。「労働を中心とした福祉型社会・平和創造国家の実現」などをうたい、政策集団「日本維新連合」を「立ち上げます」と宣言している。さらに18日正午ごろのツイッター(Twitter)で、「地域主権など改革の動きや議論について紹介して頂く『維新特派員』を募集します」と呼びかけている。

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