歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(33)は、酒場で暴力などを振るっていた――。一緒に飲んだ元暴走族リーダー男性(29)がテレビ番組で、このような「酒乱」ぶりを初めて自らの口から語った。
元暴走族リーダー男性との単独インタビューは、TBS系の報道・情報番組「Nスタ」で2011年2月17日夕に放送された。
初めは意気投合、シャンパン10本空ける
男性の言い分は様々な形で報じられているが、直接取材に応じるのは初めてという。
男性はインタビューで、10年11月25日未明、傷害事件のあった東京・西麻布の雑居ビル11階の会員制カラオケバーで、海老蔵さんと3回目ぐらいに席を共にしたことを明かした。
「お久しぶりです」。その証言によると、2人とも初めは意気投合して、お互いに敬語で乾杯するなどしていた。そして、話が弾んで、シャンパンだけでも10本ぐらいを空けるほど、飲み続けた。
その後、ビル6階にあるダーツバーに移り、そこで、伊藤リオン被告(27)ら男性の後輩たちと合流した。ところが、海老蔵さんはその直後に、テキーラを灰皿に入れて、後輩にこう勧めたというのだ。
「後輩だったら、これで飲め!」
さらに、11階のカラオケバーに戻ったとき、男性は、酔いつぶれて「帰りたい」と言い始めた。しかし、海老蔵さんは男性の髪の毛をつかみ、「しっかりしろよ!」と無理矢理起こそうとした。
これを見かねた伊藤被告は、「もういい加減にして下さいよ。先輩に何するんですか」と口をはさんだ。これに対し、市川海老蔵さんは頭に来たのか、いきなり立ち上がって、「なんだ、この野郎! 後輩のくせに」と怒鳴りつけた。