読売「1000万部の大台」を死守
実際、10年下半期の朝日新聞の部数は前年同期比1.4%減の790万3473部で微減を続けており、2期連続の「800万部割れ」だ。
対する読売新聞の部数は、逆に0.02%増の1002万0584部で、かろうじて1000万部の大台を死守している形だ。両社とも販売店経由の部数は微減しているもの、駅の売店などで販売される「即売」のルートでは急増している。朝日新聞の即売部数は56.6%増の4万9661部で、読売新聞は同33.7%増の13万3721部。この増加分が、「1000万」というラインを下支えしている見方もある。
読売新聞が「1000万部」にこだわる背景についても、秋山社長は
「『1000万部を切れば、ズルズルと後退しかねない。ここが我慢のしどころ』と考えているのでは」
と解説している。