細川元首相、公明の市川常任顧問、小沢氏の「懐刀」が会合
予算関連法案などの国会審議を巡っては、野党が過半数を占める参院での否決の後、衆院の「3分の2で再可決」というシナリオを菅政権は描いている。公明党が対決姿勢を強める中、社民党の協力を期待しているが、仮に協力が実現しても必要数をかろうじて1議席上回る程度で、肝心の民主党内から16人もの造反が出れば元も子もない。4月の統一地方選を前に、従来から指摘されている菅政権の「3月危機」「2月危機」が現実味を帯びてきた。
2月17日付の産経新聞朝刊によると、細川護煕・元首相と公明党の市川雄一・常任顧問、平野貞夫・元参院議員が会合し、「菅直人政権は早晩行き詰まるとの認識で一致したという」。平野氏は、かつて小沢氏の「懐刀」と称された人物だ。産経新聞は、この会合について「公明党との連携も視野に入れた小沢氏の戦略の一環との憶測も呼びそうだ」と分析している。
17日午後放送の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)では、春川正明・読売テレビ解説委員が、離脱騒ぎについて「実質上、菅降ろしが始まったと見られて仕方ない状況」との見方を示した。司会の宮根誠司さんは「(菅首相が)ブチ切れ解散みたいなこともあるのかな」と話していた。
民主党倫理委員会は17日、小沢氏を22日に招いて、党員資格停止の処分案に対する弁明を聞くことを決めた。果たしてどういう結論を党常任幹事会に答申するのだろうか。