相手の18歳少女は本のCMに下着姿で登場
マフルーグさんのダンサーとしてのニックネームは、「ルビー」。このことから、一連の騒動は、米ニクソン大統領の辞任にまで発展した「ウォーターゲート」事件にちなんで「ルビーゲート」とも呼ばれている。
マフルーグさんは2月14日、本のCMに下着姿で登場。ベルルスコーニ首相について「どうなろうと気にならない」と、突き放している。
一方の、2か月後に初公判を控えるベルルスコーニ首相は「容疑には根拠がなく、茶番だ」などと反発。だが、その主張の内容には不可解な点が多い。マフルーグさんが拘束されている時に、警察に電話をかけたこと自体は認めているのだ。その理由は「エジプトのムバラク大統領(当時)に便宜をはかる」というもの。ベルルスコーニ首相の言い分によると、マフルーグさんは「私はムバラク大統領の孫」などと話していたといい、外交問題化を避けるために電話した、ということのようだ。
2月13日には、イタリア国内外の約60都市でベルルスコーニ首相の辞任を求めるデモが行われ、「イタリアは売春宿ではない!」というスローガンを掲げる人もいたという。
ただし、どういう訳か、1月には40%あった支持率は、「ルビーゲート」が本格的に問題化した2月に入っても35%程度を維持。加えて、連立与党も首相を支持している。スキャンダルが引き金となって辞任につながる可能性は低そうだ。