12年春までに軽の新型2車種を投入する計画
ホンダの軽強化が遅れるなか、4年サイクルでフルモデルチェンジを行うダイハツの勢力はますます強まり、スズキも持ち前の販売力と手堅い商品構成で対抗。スズキ、三菱自動車から車両供給を受ける日産自動車はホンダの背後をうかがうまでシェアを伸ばした。
さらにはトヨタ自動車がダイハツからのOEM(相手先ブランドによる生産)調達で2011年秋に軽市場に参入、日産と三菱自が軽開発合弁で合意と、ホンダの軽の存続が危ぶまれるほどの状況にまでなってきた。
ホンダは2012年春までに軽の新型2車種を投入する計画だ。燃費改善のためのCVT(無段変速機)を初めて設定し、エンジンも一新する。販売体制では、軽を得意としたプリモ店を廃止し、ホンダカーズ店に一本化した影響で低下した販売力を高めることも課題になる。フィットがプリウスから首位を奪ったことにも表れているように、ホンダのブランド力は高い。今度は軽でホンダの本気度が試されそうだ。