ダンスなどレベル高く、分裂しても活躍できる?
韓国事情にも詳しい芸能評論家の肥留間正明さんは、月1万円の報酬というのは、お小遣い分だったとみる。
「韓国では、タレントに部屋や食べ物まで支給しているケースがほとんどです。交通費も払っています。タレントは外で遊ぶ必要もないと考え、お小遣いとしてあげていたのでしょう。給料に関して言えば、新人クラスでは1万円は妥当な線かもしれませんね。安いと言えば安いですが、韓国では珍しくありません」
もっとも、スターにまで成長すると、タレント側からは不満も出てくるという。
「売れてくると、日本のタレントと比較するようになり、冗談じゃないと思うのでしょう。ダンスのレッスンや語学習得などに事務所が多額の金を投入しており、それを回収するために長期契約を結ぶのですが、タレントにとっては、売れていない時代の契約そのままと感じてしまいます。韓国では、タレントは一番稼げると考えられており、親もレッスンなどに多額の投資をしています。KARAの場合、親が口出ししたのも、そのためなんですよ」
争いが法廷に及んだことで、分裂や解散も現実味を帯びてきた。ギャラの問題で事務所ともめた東方神起も、その後活動を休止して、別グループに分かれている。
ただ、肥留間さんは、KARAが分裂などしても、活躍の余地はあるとする。
「韓国政府は文化輸出に力を入れており、東南アジア諸国でも通用するようなタレントを育てています。ダンスなどが鍛えられ、そのレベルは日本より高いですね。グループに分かれるなどしても、東方神起のように、うまくやっていける可能性はあると思いますよ」