太陽電池市場の競争激化 次世代型「CIS型」が攻勢かける

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世界最大規模のソーラーパネル工場が稼働

今後ますますソーラー発電住宅が広がりそうだ
今後ますますソーラー発電住宅が広がりそうだ

   近く稼働がはじまる宮崎・国富第3工場の年間生産能力は900メガワットにのぼる。すでに稼働している第1工場と第2工場とあわせると、年間約1000メガワットのCIS型太陽電池を生産する、世界最大級の工場になる。

   2メガワット(2000キロワット)相当の大規模な太陽光発電設備を搭載した第3工場は、「従来よりも少ないエネルギーでの生産を可能する」(栗谷川氏)のが特徴だ。

   この工場では、太陽光を電気に変える割合(変換効率)を高めた、新たな太陽電池パネルを生産する。従来のパネルは横65センチ×125センチの大きさで1時間に約80ワット時を発電したが、新製品は大きさが従来の1.5倍に対して、発電量は1.8倍に高まる。20年以上も太陽光発電を研究してきた栗谷川氏は、「CIS型は、変換効率がまだ伸びる余地があり、そこが魅力でもあります」と話す。

   1枚あたりの面積が大きいパネルがつくれて、サウジアラビアの石油施設にも設置。第3工場の稼働で、本格的な軽量化、薄型化によって住宅用としても利用できるなど、幅広い用途で使える。影に強く、耐久性のよさや、さまざまな屋根に載せてもマッチするデザイン性も、シリコン型より「先進的」とされる。

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