小説家デビューした俳優の水嶋ヒロさん(26)を、「似ている」と話題になった市橋達也被告(32)役に――。テレビ局がこんなオファーを出したと、夕刊紙などが報じている。本当だとすると、倫理的な問題を指摘する声も出てきそうだが、この話どこまで本当なのか。
オファー情報を報じたのは、東京スポーツの2011年2月7日発売号だ。
テレ朝「今話せることはございません」
記事によると、某キー局から水嶋ヒロさんに2時間ドラマ主演のオファーが掛かった。ドラマ化されるというのは、イギリス人英会話講師殺害後に2年7か月にもわたって逃亡した経緯をまとめ、幻冬舎から1月26日に発売された市橋達也被告の手記だ。
市橋被告は、逮捕後に送検される姿がヒロさんに似ているとして、若い女性らがSNSにファンクラブを立ち上げるなどしたことが話題になった。そこで、手記をドラマ化するとしたら、主役はヒロさんがふさわしいということになったというのだ。
オファーしたのは、テレビ朝日とのうわさだという。ニュースサイト「サイゾー」も、同局がドラマ化に動いていると報じている。
ヒロさんは、俳優業を休止しているが、「市橋ドラマ」で復帰するのは本当か。
これに対し、テレビ朝日の広報部では、取材に対し、「今話せることはございません。もしそうした話があった場合は、発表できる環境が整ってからのことになります」と言うだけだった。
幻冬舎でも、担当者が「まだそんな具体的な話はありません。ドラマ化も、特に希望しているわけではないです」と話した。
事情に詳しい芸能関係者は、テレ朝がうわさに上った理由について、こう明かす。
「テレ朝には、幻冬舎と強いパイプがあるんですよ。沖縄の離島で市橋被告が残した遺留品を警察が押収する前に撮影していましたが、幻冬舎からのリークがないとできないでしょうね」