「八百長ないと(言えば)退職金払いますと」
同番組は、春日錦が08年10月、TVカメラを前にして、八百長疑惑について「全然そういうことはないですね」「何でこういう話になったのか、びっくりしているくらい」と話す映像を紹介した。記者から、八百長と思われてしまうような会話はなかったのかと聞かれると、春日錦は「それも一切ないです」と答えていた。
元若ノ鵬は、八百長発言から数か月後に発言を撤回している。このいきさつについては、11年2月7日のスーパーモーニングで、元若ノ鵬は「八百長ないと(言えば)退職金払いますと」「無理矢理で」と電話で説明していた。元若ノ鵬は当時、大麻所持容疑で逮捕され、協会から解雇された。
春日錦は(週刊現代記事の)07年や(陳述書を提出した)08年当時は八百長をしていなかったが、10年3~6月に初めて八百長をした――これは、極めて可能性が薄い言い訳だ。
11年2月7日付朝刊で、読売新聞は、新たに「清瀬海も八百長」と協会の特別調査委員会が認定したと報じた。これまで春日錦ら3人が協会側の聴取に対し関与を認めていた。清瀬海は聴取に対し関与を否定していたが、同委員会が八百長メールなどを根拠に本人の主張を覆した形だ。その後、朝日新聞なども同趣旨の記事を報じている。
放駒理事長は2月6日の会見で、八百長への関与が明らかになった力士は除名か解雇の処分をする考えを示している。一方、7日放送のスーパーモーニングで、元若ノ鵬が電話取材に対し、「75%は八百長やるの人いますよ」と少したどたどしい日本語で答えていた。