コンピューター使ったアルゴリズム取引 機関投資家から個人投資家に広がる

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自分でプログラムを組む個人投資家も増えている

   アルゴリズム取引の多くが機関投資家であることは変わらないが、個人投資家のあいだにもジワリと広がっている。マネックス証券は、「自らの手でプログラムを組んでいる個人投資家は少なからずいますし、増えています」と話す。

   個人がアルゴリズム取引をプログラムして、投資効率を競う「カブロボ・コンテスト」(マネックス証券が協賛)への参加者は回を追うごとに増えている。

   プログラムを組むには、金融知識に加えて情報処理能力もいるので容易ではないが、このコンテストでは自ら開発したアルゴリズム取引をする「株ロボット」を使い、2010年10~12月の収益額で1億801万円を稼ぎ出した個人投資家もいたという。

   ただ、アルゴリズム取引は短期的に売り抜ける取引に偏っていることや、同じ仕組みを使った投資家が同じように売買してしまうので値動きが大きくなるといったリスクが指摘されている。日銀の西村副総裁は、「電子取引やアルゴリズム取引の普及によって、大口注文の自動執行が市場参加者を混乱させ、異例な価格の乱高下を起こし得る」と指摘。さらには「高速なアルゴリズム取引が違法な相場操縦を巧妙化し、摘発がさらに困難化する」とも指摘している。

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