2011年2月4日の東京株式市場の日経平均株価は、前日の新日本製鐵と住友金属の合併方針の発表をきっかけに大幅上昇した鉄鋼株を「けん引役」に反発、一時149円上昇して1万580円36銭の値をつけた。終値は、前日比112円16銭高の1万543円52銭だった。ほぼ2週間ぶりに1万500円台を回復した。
米国経済の改善期待やエジプト情勢の混乱が市場に与える影響がいまのところ限定的なこと、外国為替市場で円高基調がやや和らいでいるほか、企業の好決算も評価されている。成長期待の高い企業をはじめ、幅広い銘柄が買われた。
新日鉄と住金が大幅に値を上げたほか、JFEホールディングスや神戸製鋼なども買われた。3日に決算発表した日立製作所やソフトバンク、ソニーも高い。三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手銀行株も上昇した。
東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を広げ、7.79ポイント上昇の935.36だった。