「クレームで祭事を中止するのはリスクの最大限回避」
この青少年育成条例が原因なのではないかという意見がネット議論になり広まったが、
「都からはそういった通達はなく、全くの風評です」
とそごう・西武広報は全面否定した。
サブカルチャーに詳しい日本大学文理学部社会学科の仲川秀樹教授によれば、オタク文化を支えているサブカルチャーは、今やサブではなくメインの領域に入っていて、芸術性の高いものも多い。だからこそ百貨店でも展示会が行われるわけだが、サブカルチャーと聞くと、60年代に騒ぎになった反社会的なものだと勘違いする人もいて、そうした人達からのクレームもある。百貨店は貸しホールを使った展示場とは異なる「公的な」場所のため、少しでもクレームが入るとあっさりと中止してしまう。
「クレームに抵抗すればネット等で騒ぎが大きくなると恐れ、リスクを最大限回避しようと展示会を中止してしまうというのが今の流れだ。特に百貨店のような公的な場所で、店の売上げにも関わるとなれば、中止に動くでしょうね」
と仲川教授は話す。