「政治家として全く理解できない」 鳩山前首相、与謝野氏入閣を激烈批判

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   鳩山由紀夫前首相が2011年2月2日、東京・有楽町の外国特派員協会で講演し、現政権に対する注文を連発した。菅首相が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に前向きなことについては、「かつての小泉-竹中路線に舞い戻った」と批判したほか、「たちあがれ日本」を離党して入閣した与謝野馨経済財政相については、「政治家として理解できない」と切り捨てた。

   鳩山首相は冒頭、約30分間にわたって英語でスピーチ。自らの首相在任時に掲げていた「新しい公共」「東アジア共同体」の重要性について強調したが、この段階では、特に現政権を批判することはなかった。

「かつての小泉-竹中路線に舞い戻ったのかなぁ、と思う」

現政権に関する質問に苦笑いする鳩山由紀夫首相
現政権に関する質問に苦笑いする鳩山由紀夫首相

   だが、質疑応答になると、次々に政権に対する注文を口にした。菅政権になってから「東アジア共同体」という理念が登場しなくなり、TPP推進に舵を切ったことについては、

「私の時は、(TPPを推進しようという外務省などの意向は)表にはでていなかった、私が東アジア共同体を主張していたので、控えていたのかも知れない。かつての小泉-竹中路線、アジアよりも米国を重視する政策に舞い戻ったのかなぁ、と思う。そうすると、その背後の官僚の力があると感じている」

と、菅首相の「政治主導」が揺らいでいると指摘。

   さらに、与謝野氏の入閣については、

「民主党をあそこまで悪し様に批判し、むしろ、私も予算委員会で相当、必ずしも事実ではない情報のもとに批判を受けた。私自身も、彼に対しては、個人的に、あの瞬間は少なくとも激したことがあった。従って『民主党を倒すために』という目的でたちがあれ(日本)という政党をつくられて、その主張を支持しながら、ある日突然、自分が批判をしていた政党に協力するという立場は、政治家として全く理解できない」

と、激しく非難した。

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