離党に応じなければ、除名せざるを得なくなる
「小沢グループも離党したらもう党に戻れませんし、先の展望がなければ小沢さんについて行かないでしょう。無罪を勝ち取れれば、党内を大手を振って歩けますので、グループをそのまま温存することを考えているかもしれません」
検察審査会の議決による公判手続きには時間がかかることも予想されているが、伊藤さんは、それでも1年余りで判決が出るのではないかとみている。1審で無罪なら、控訴も考えにくいという。つまり、小沢グループは、1年余りの辛抱かもしれないというわけだ。
ただ、小沢氏が単独離党する可能性は残されているとしている。
民主党執行部は、世論の批判が高まるため、判決までには離党勧告するのではないかという。小沢氏が単独離党に応じなければ、党籍から除名せざるを得なくなる可能性がある。しかし、そうすれば、民主党が分裂する危機に見舞われるといい、舵取りは容易ではないようだ。
野党が求めている国会での証人喚問については、伊藤さんは、「国民新党や社民党が反対しているので、実現は難しいでしょう。自民党や公明党は、今春の統一地方選までこの問題を引っ張り、選挙の武器にしようと考えているのでは」と話している。