落札できなかった人でも手数料は戻らない
ペニーオークションは、サイトの運営者が商品を出品し、1回の入札で75円程度の入札手数料をとって競り落とす仕組み。ただし、落札できなかった人でも手数料は戻らないので、参加者はその分損することになる。
たとえば、3人の参加者が10回ずつ入札して、一人が1万円で商品を落札した場合、サイト運営者には落札価格の1万円と、3人分の入札手数料(750円×3人分)が入ってくる。サイト運営者は入札に参加する人や入札回数が多いほど手数料収入を得られるわけで、国民生活センターには「サクラがいるのではないか」と不審を抱く声も寄せられている。
一方、入札に参加した人がほしい商品を落札できる「確率」は、参加者数が多いほど減る。当然、人気商品ほど落札はむずかしいのだが、ペニーオークションの場合、「1対1」で競っているのか、1人で100人を相手にしているのか、入札の参加人数や入札手数料がどの程度に膨らんでいて、入札がいつ終わるのかも見えづらい。そのために、「自らの意思が働きにくくなっていて、落札しても結果的に市場価格を上回るケースもありうる」そうだ。
国民生活センターは、「落札が運しだいの、ギャンブル性が高い取引」と指摘している。