韓国出身のアイドルグループ「東方神起」が1年ぶりに復活し、テレビ朝日系「ミュージックステーション」でパフォーマンスを披露した。しかしメンバーは3人抜けユンホ、チャンミンの2人だけ。ネットでは「やっぱり東方神起は5人」などと言う声も上がり、ファン達は今回の「東方神起」復活に合わせ、グループを抜けた3人が結成したグループ「JYJ」を日本で活動できるようにしてほしい、と署名活動を始めた。
歌い終わった後は疲れて話せなくなってしまった
1年ぶりの日本テレビ出演は、2011年1月28日の生放送「ミュージックステーション」。ユンホは感想を聞かれると「活動を再開して久しぶりに皆さんに挨拶することができてうれしい」と語った。チャンミンは「久しぶりに日本に来たので、日本語の力がちょっと落ちた気がする」などと話し会場を沸かせた。番組では2人になってしまった感想は聞かなかった。相当緊張したせいなのか新曲のダンスパフォーマンスと歌が終わると、司会者に話しかけられてもうまく受け答えできないほど疲れていた。
「東方神起」は2004年に韓国でデビューし、同年に日本、中国、台湾などへ進出、アジアの大スターへの道を歩んだ。しかし人気絶頂の09年、契約期間が長すぎることや利益配分が不当などの理由で、メンバーのジュンス、ジェジュン、ユチョンの3人が韓国の所属事務所SMエンターテインメントを提訴。
これにより、訴訟が締結するまで「東方神起」は所属事務所SMを通さずに活動することになったが、実際は日本のエイベックスによる国内のみの活動に留まった。
5人で歌ったのは09年末のNHK「紅白歌合戦」が最後。エイベックスは10年4月に国内での芸能活動中止を発表。ジュンス、ジェジュン、ユチョンの3人はSMを離れ、新ユニット「JUNSU/JEJUNG/YUCHUN」(JJY)を結成する。
日本では10年9月8日にミニアルバム「The…」が発売されオリコン初登場1位を獲得するものの、同16日、日本でマネジメントをしているエイベックスが、3人の所属している個人事務所の代表に黒い噂があるとして「JJY」の日本での活動中止を発表した。
そうした中での「東方神起」活動再開。メンバーは2人だけなのにも関わらずファンは狂喜。ブログや掲示板には「ユノ、チャンミンおかえりなさい」「 ありがとう」「信じて待っていて本当によかった・・・」「本当に、本当に幸せです」などの書き込みがあふれた。
11年1月25日に発売された新曲「Why?(Keep Your Head Down)」は25日付オリコンデイリーランキング1位に輝いた。25日、26日には東京・代々木第1体育館でSMの所属歌手が一堂に会す「SMTOWN LIVE 」が開催され、「東方神起」は復活後初めて日本のファンの前に姿を見せた。両日で2万4000の席に40万ものの応募があり、チケットが取れなかった大勢の「東方神起」ファンは「音漏れ」を聞こうと会場周辺に集結。SNS「ミクシィ」では「音漏れ」に集まったファンが実況中継をしたことで盛り上がった。
「5人そろっての歌を早く聞けるといいなと思います」
しかし、「オリジナルメンバーの5人が見たい」という声が多いのも事実。エイベックスは現在も5人のマネジメント権を持っていて、5人の「東方神起」の可能性はゼロではないが、いつになるのかは全く分からない。それならばせめて抜けた3人のパフォーマンスが見たいとファンの悲痛な叫びがあがり、ネットでは「JJY」を日本に呼んでほしいとの署名活動が始まっている。オンライン署名サイト「署名TV」には11年1月11日に「JYJファンイベント日本開催を実現する要望署名」が立てられた。現在8000人を超える署名が集まっている。
そこには
「3人に会いたいです。3人の笑顔が元気な姿がみたいです」「3人も日本で活動してほしいです(本当は5人に戻ってほしいけど)」「5人そろっての歌を1日でも早く聞けるといいなと思います」「5人が元に戻れる日を待っている1人です」
といったコメントが掲載されている。