日本で採掘しているのは菱刈鉱山だけ
この報告を受け、同町の徳永哲雄町長が2011年1月25日、北海道庁を訪ね高橋はるみ知事に協力を要請。徳永町長は「金鉱を生かした体験観光の展開など、夢は広がる」などと語ったという。
ただ、実際の埋蔵量はまだまだ未知数だ。同町では戦前から金・銀鉱脈の調査が行われ、1990年前後には大手業者による試掘も行われてきたが、鉱脈を発見することは出来ず開発を断念している。
ある鉱山事業関係者によると、鉱山の世界は「千三つ」と言われる。鉱脈らしいものが1000個あったとしても、鉱山として事業化できるのは3つ程度しかない、という意味なのだという。「日本に鉱石がないわけではないが、商業的に成立しているとなると国内では菱刈鉱山だけですし、難しいですよ」と話す。
資源開発代表の楠目久定さんは「これから地中深くまで探るボーリング調査を行います。はっきり分かるのは3年後ぐらいでしょうね」と話している。