北海道弟子屈で多量の金とレアメタル ゴールドラッシュへの夢膨らむ

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   北海道の国有林で金やレアメタルを含む岩石が見つかり、話題になっている。世界的に見ても高い金含有量があるともいわれ、地元では「ゴールドラッシュ」への期待が高まっている。

   2011年1月上旬、北海道の東にある弟子屈町で金鉱脈を探査していた「資源開発」が、試掘した穴から採取した岩石に、多量の金が含まれていたと発表した。

1トンに30グラム以上の金

   同社は2010年秋に同町奥春別地区の国有林に深さ3メートルの穴を掘り、300~500グラムの岩石を採取した。カナダの調査会社に分析を依頼したところ、74個のサンプルのうち6個から1トンに換算すると30グラムを超える金が含まれている、という結果が出た。

   世界の主な金山の1トンあたりの金含有量は5グラム程度。弟子屈はその6倍以上だ。鉱山は採算を取るのが難しく、現在商業規模で操業しているのは国内では菱刈鉱山(鹿児島県)だけ。菱刈鉱山の1トンあたりの金含有量は30~40グラムで、弟子屈の岩石はそれにも匹敵する。

   金以外にも、インジウムやランタンなどのレアメタルも含まれていた。インジウムはパソコンやテレビの液晶ディスプレイなどに、ランタンはカメラのレンズなどに使われており、近年需要が高まっている。

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