菅首相、またも「ブーメラン現象」 国債格下げに「疎い」発言

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「能天気な総理や財務大臣には分かっているのだろうか」

   だが、菅首相は野党時代の02年5月に、国債の格下げをめぐって政府批判を展開したことがある。ウェブサイトのコラムでは、格下げの原因について

「景気回復が見込めず財政悪化に歯止めがかからないと見られた結果」

と指摘。現在の経済状況と同様だ。さらに、

「外国に資金が流出し始めれば一挙に国債は暴落する恐れがある。能天気な総理や財務大臣には分かっているのだろうか」

   と威勢良く、当時の小泉純一郎首相らを批判している。このことから、ネット上では「9年越しのブーメラン」とやゆされるという有様だ。

   なお、今回の問題で、野党側はさらに攻勢を強めたい考えで、谷垣禎一総裁は、1月28日夕方、ツイッターに

「私は本音がポロリと漏れたと理解します。市場に対する誤ったメッセージになる極めて軽率な発言であり、総理としての資質が問われます」

と書き込み、改めて菅首相への批判を展開した。

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