インターネット証券大手5社の2010年4~12月期決算は、個人投資家による株式売買の低迷による委託手数料の大幅な減少が響き、全社が減収減益となった。顧客の獲得競争も激しくなっており、信用取引の手数料の引き下げが相次いでいる。ただ、足もとの売買状況が回復しつつあり、先行きについては明るい見通しもある。
最大手のSBI証券は、純営業収益が前年同期比9.0%減の295億円、経常利益が32.8%減の67億円、当期純利益は4.3%減の57億円となった。
楽天証券は純営業収益が同3.1%減の154億円、経常利益は12.2%減の43億円、当期純利益43.1%減の33億円。
マネックス・グループは純営業収益11.4%減162億円、経常利益23.2%減31億円、当期純利益33.1%減18億円。
松井証券は純営業収益が15.3%減の152億円、経常利益17.7%減73億円、当期純利益20.7%減45億円。
カブドットコム証券は純営業収益12.9%減90億円、経常利益は24.3%減29億円、当期純利益20.7%減19億円だった。