今年交代する社長はだれか ソニー、スズキ、NTT、日産…

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日本生命、大和証券グループ、サッポロに注目

   金融界で注目されるのが大和証券グループ本社の鈴木茂晴社長の去就。交代の場合の後任として日比野隆司副社長や岩本信之専務らの名前が挙がる。6月で在任7年となり、交代してもおかしくないが、三井住友フィナンシャルグループ(FG)との提携解消で業績が低迷していることから、続投観測も強い。

   銀行では、りそなホールディングス(HD)の細谷英二代表執行役会長が6月で在任8年。7日には6000億円規模の増資実施を発表し、使命としてきた公的資金完済に前進することから、代表権返上などの形で次世代へ引き継ぐ可能性がある。

   地方銀行の雄・横浜銀行の小川是(ただし)頭取も退任がささやかれる。元大蔵省(現財務省)事務次官で、6月で在任丸6年。後任には元財務次官で日銀副総裁を務めた武藤敏郎・大和総研理事長が浮上している。

   保険業界は、2011年4月で在任6年になる日本生命保険の岡本国衛(くにえ)社長の去就も注目される。日本興亜損害保険の兵頭誠社長も退任の可能性があり、二宮雅也専務、山口雄一常務が後継に浮上。T&Dホールディングスの宮戸直輝社長も6月で在任6年(統合前の大同生命社長からは通算12年)になり、「退任の意向を固めた」との新聞辞令(1月19日付「朝日」)も出ている。

   このほか、3月で就任から6年のサッポロホールディングスの村上隆男社長、4月で就任から4年の双日の加瀬豊社長、6月で6年の鹿島の梅田貞夫会長と中村満義社長らに交代観測が流れる。1998年就任の三井不動産の岩沙弘道社長の去就も注目される。

   企業業績がひとまず回復基調であることから、全般的には概ね順当な展開が予想されるが、ここにきて波乱の予感もあるのが日産自動車。仏ルノー幹部による電気自動車(EV)の情報漏えい疑惑の展開次第で、ルノー会長でもあるカルロス・ゴーン日産社長が責任を問われる「ハプニング人事の可能性がゼロではない」(自動車業界関係者)との観測が出始めており、目が離せない。

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