小沢一郎・元民主党代表が2011年1月27日、東京・原宿の動画スタジオ「ニコニコ本社」で記者会見を行った。会見は、「フリーランス・雑誌・ネットメディア有志の会」が主催、J-CASTニュース記者を含む約50人の雑誌・フリー・ネットメディア記者などが参加し、「ニコニコ動画」や、ユーストリームなどで生中継された。
司会を務めたフリーランスジャーナリストの上杉隆さんが
「政局報道は、時間がもったいないのでやめてほしい。ちゃんと政策、国をどうしたいかを聞いて欲しい」
と呼びかけたこともあって、議会民主制やセーフティーネットのあり方、イラク戦争の日本への関わり方をどのように検証すべきかなど、質疑応答の内容は多岐にわたったが、小沢氏が語気を強めたのが、いわゆる「記者クラブ問題」だ。
「小沢さんにとって新聞、テレビ、通信社などの記者クラブメディアは、どういう存在か」
という質問が飛ぶと、小沢氏は
「もう、あまり記者会見する意味がないですね」
と応じ、会場は爆笑に包まれた。
「何のために記者会見するんだか分からない」
理由を問われると、
「いくら言っても、いくら説明しても、まったく分かってわかってくれないし、報道してくれないし、何のために記者会見するんだか分からない。同じ記者会見でも、今日は外国の方もおられるけど、外国特派員協会(FCCJ)の記者会見は、その意味ではすっきりとしていい。要するに、意見が違っていても、自分の意見をきちんと言いさえすれば、『ああ、あんたの意見はそうなのね、はい分かった』となりますでしょ」
と、発言の意図が伝わらないことへの不満をあらわにした。
なお、近く行われる強制起訴については、
「国民の要請にしたがってやる。変わりありません」
とだけ述べた。