財務省が2011年1月27日に発表した貿易統計(速報、通関ベース)によると、2010年の貿易黒字は前年の2.5倍の6兆7702億円だった。
リーマン・ショックの影響で落ち込んだ前年の反動で、米国や中国向けを中心に自動車などの輸出が持ち直したことが大きい。輸出額は同24.4%増の67兆4059億円となり、07年以来3年ぶりに増加した。地域別でみると、中国向けの輸出額が27.9%増の13兆873億円で、2年連続で米国向けを上回った。輸入額は17.7%増の60兆6357億円で、2年ぶりの増加。原油価格の上昇が影響した。
なお、同時に発表した10年12月の貿易黒字は、前年同月比34.1%増の7377億円となり、2か月ぶりに増えた。