市橋被告「毒ヘビも食べていた」 手記でロビンソン的逃亡生活を告白

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

沖縄の関係者は逃亡先脚光に困惑

   結局、市橋達也被告は、オーハ島には、4度渡ったという。警察に見つかる身の危険を感じてのことで、そのときのために島で見つけた「トリカブト」の根も持ち歩いていたというのだ。

   無人島生活の経験がない市橋被告は、そんなに何度もロビンソン・クルーソー的生活を送れるものなのか。

   久米島町の総務課では、担当者がこう説明する。

「生活しようと思えば、できると思います。食べられる野草もいっぱいありますから。ただ、トリカブトは生えておらず、せいぜい食べてお腹を壊す程度の野草しかないはずです。浅いところにいる魚は、毒もなく大丈夫です。ハブはそんなに多くはいません。近づいても逃げるので簡単に獲れないはずで、本当に毒ヘビだったのかどうか」

   島には、住民がいたほか、沖合に観光スポット「はての浜」があるが、なぜ市橋被告が不審者に挙がらなかったのか。この点について、担当者は「住民に聞き取りをしていないので、不審なことに気づいていたかどうかは分かりません」と言う。

   今のところマスコミ以外の問い合わせはないというが、逃亡先として脚光を浴びたことについて「いいことで有名になるならいいんですけどね…。正直言いまして困惑しています」と話している。

   出版元の幻冬舎によると、初版は3万部だが、すでに2万部を増刷して好調な出だしだという。手記は、2010年6月に市橋被告に依頼したのがきっかけ。本人は、手記を書いた動機を「懺悔のひとつ」としており、印税は被害者の遺族に渡すことを望んでいる。その一方で、遺族は強い嫌悪感を示していると報じられている。また、裁判の情状酌量を考えているのではとの批判も出ているようだ。

1 2
姉妹サイト