予算と引き換え退陣説も
解散できないとなると、民主党内からも菅首相退陣論が出てきて不思議ではない。さらに、政策協議入りについて、野党が菅首相退陣を条件にして応じるシナリオも想定されており、こうなってくれば民主党内の退陣論は加速しそうだ。すでに1月25日付朝刊で、毎日新聞は「予算と引き換えに退陣(内閣総辞職)だ。(後継首相を選ぶ民主党代表選は)3月じゃないか」という「民主党の中堅議員」の声を伝えている。
「菅内閣の余命は80日」。週刊朝日(1月28日号)は、こう見出しをつけ、永田町で「囁かれている」見立てを紹介した。発売日から考えると「4月上旬まで」を想定しているようだ。
ちなみに、気象情報サイト「ウェザーマップ」の「2011 さくら開花前線」によると、東京周辺の開花予想は3月25日だ。そこから推定すると、3月末から4月上旬に満開を迎え、ほどなく散り始めるようだ。菅内閣が仮に3月危機を乗り切っても、4月の統一地方選で民主党が大敗すればその責任を追及されることになる「4月危機」が待ち構えている。