「プチ整形は日常的に行われています」
韓国の整形事情にも詳しい高須クリニックの高須克弥院長は、ガールズデイのメンバーが激怒した理由について、こうみる。
「聞き方が悪いんだと思いますよ。お役所の人がアンケートで聞いたとしたら、素直に答えるでしょう。また、メンバーが好きなアイドルから聞かれる場合も同様です。いきなり見も知らぬ日本のお笑いタレントが聞いたら、怒るのも当然です。余計なお世話ということですから。プライドも傷つけられたと感じるでしょう。反日感情もある中では、なおさらですよ」
もっとも、韓国では、整形のイメージは必ずしも悪くないことに変わらないという。
「2人に1人よりもっと多く、若い子は、5人いたら4人は整形していますよ。一番多いのは二重まぶたで、鼻を高くしたり唇を厚くしたり、プチ整形は日常的に行われています。儒教の影響で、親孝行のためお母さんのシワなどを直すことから始まり、そこから親が娘の整形にお小遣いを渡すようになりました。親が反対し、娘が隠れてやる日本とは対照的ですね」
美容整形は、韓国政府も医療観光の一つとして力を入れるようになった。トラブルを考慮して日本の大手旅行会社はほとんど手を付けていないが、小規模の旅行会社が日本からもツアーを手がけている。
高須院長によると、実は整形は日本が本家で、韓国は日本から技術を学んだのだという。美容外科は、日本国内の700軒に比べて、韓国ではソウルだけで2000軒もあるというが、安易なツアー参加には注意を呼びかける。
「言葉が通じないですし、韓国ではやらない医者が観光客を引き受けている例がありますので、失敗も多いんですよ。確かに安いツアーが多いですが、しっかりした医者を選ぶことが大切ですね」