「ご当地」クーポンは出店先との関係強化に活路
「ご当地」クーポンサイトも花盛りだ。共同購入クーポンのおまとめサイト「日本クーポン.COM」には112ものクーポンサイトの名前が並んでいる。
大手が販売エリアを広げる一方で、続々と登場する「ご当地」クーポンサイトだが、その一つ、「UNIQUE TICKET」、通称「ユニチケ」は山陽・四国エリアを中心に販売網をもつ。運営するKG情報は、「利用者の多くは地元の消費者ですが、ネットの性格もあって、ご当地グルメなどは全国から購入希望が集まります」と話す。
ただ、課題も見えてきた。
地方にも小さなクーポン共同購入サイトがいくつも立ち上がっているが、グルーポンのような大手が地方に進出することで、クライアントの獲得競争はますます熾烈になっている。
クライアント側に無理な販売体制を強いることになれば、「おせち騒動」のような品質の低下を招いて、客離れを引き起こしかねない。前出のKG情報は、「おせち騒動のような風評が立てば、地方ではあっという間に広がりますし、クライアントの打撃も大きい」と懸念する。
「ご当地」クーポンにとっては、クライアントとの密接な関係が強みになる。「クライアントと相談しながら、費用対効果を見極めて提案。またアフターフォローも含めて不満があればすぐに対応できるよう、密着してやっています」(KG情報)と、関係強化で「対抗」する構えだ。