米クーポンサイト大手の「グルーポン」が日本に上陸して以来、続々とオープンする共同購入クーポンサイトに、「ご当地」版が相次ぎ登場している。北海道限定の「どぅーぽん!」や名古屋の「ナゴぽん」、静岡県の「しずポン」、京都の「ぽんと」に岡山限定の「晴れポン」、九州全域を網羅する「IPon」(アイポン)といった具合だ。
数多く出店する「激戦区」の東京には、渋谷に特化した「渋割」(シブワリ)など、エリアを細分化したサイトもオープンしている。
一方、グルーポンの販売網も2010年12月27日に島根県や鳥取県、高知県、徳島県、沖縄県を追加。これにより、47都道府県をすべて網羅した。大手の「地方」進出で、クライアントの争奪戦も激しさを増しそうだ。
グルーポンは販売エリアを細分化し全国を網羅
グルーポンは、2010年12月末時点で全国の82エリアに販売網をもつ。10年後半から東京や大阪といった大都市部でサービスを開始。50%、場合によっては80%超の大幅割引が話題を集め、多くのクライアントを獲得するとともに販売エリアを拡大してきた。
東京や大阪などの大都市は出店先(クライアント)が多いため、販売エリアを細分化する一方で、「地方部でも割引サービスを受けたい」という消費者の声を受けて、販売エリアを広げてきた。
「地方版」について、グルーポンは「地元の人はもちろん、大都市部の人も地方に出かけるときなどに、ガイドブックのように使ってほしいという思いはあります。グルーポンを使って、新しい体験をしてほしいです」と話す。
今後は地方でも多くの店舗に出店してもらい、「エリア数を増やしていきたい」という。