「冬のボーナス」処分者にも支給されていた
川崎市バスの運行ミスは、2010年度に入ってから62件にものぼる。運行ルートの間違いや行き先表示の間違い、運転中の携帯電話の使用、乗務前に行う路線ごとの制限速度や注意交差点の確認やアルコールチェックを怠るなど、呆れるばかりの内容だ。
市交通局によると、ミスの原因は運転指示書の確認不足や、思い込みや気の緩みといった「うっかりミス」というが、どれも業務への慣れや緊張感の欠如が原因。交通事故につながりかねず、とても「うっかり」では済まされない。
2010年9月には4人の運転手を戒告の懲戒処分とし、15人に対しても訓戒や厳重注意などの処分を行った。ただ、処分されたのは29~63歳の運転手だけで、管理職の処分には至らなかった。
さらには、10年12月のボーナスは処分を受けた運転手にも支給されている。