任天堂3DSの6歳以下制限騒ぎ マスコミの過剰反応報道なのか

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ポケモンでの光過敏性発作がいまだにトラウマ

   任天堂は新商品の発表などで記者会見を開かず、HPにプレスリリースをアップして終わりということが珍しくない。今回の対応も、発売前に直接、ユーザーに注意を喚起する、任天堂らしいといえばいえる対応だった。一部のマスコミはこの時点でHPに気付き、「6歳以下の3D使用制限」を報じるところもあった。

   実はニンテンドー3DSの3D表示は任天堂がすべて自社開発したものではなく、3Dテレビの開発などで先行する大手電機メーカーの技術と部品を用いているという。裸眼で3Dが楽しめる初のゲーム機との触れ込みだが、基本構造は3Dテレビと変わらない。しかし、携帯ゲーム機は3Dテレビなどと比べて子供が長時間、熱中する可能性が高い。任天堂としては、久々のヒットが予想される新商品だけに、慎重な対応を取らざるを得なかったようだ。

   業界関係者によると、1997年にテレビアニメ「ポケットモンスター」の放送中、子供が光過敏性発作などを起こして社会問題となったことが、子供向けの映像商品開発ではトラウマになっているという。

   左右の目に異なる映像を送り、脳内で立体映像と感じさせる3D映像については、専門家の間で「長時間視聴すると、目や脳が疲れる」などの問題点が指摘されていた。このため電機メーカーなどの業界団体が2010年4月、3D映像を安全に視聴するためのガイドラインを公表。「3D機器の子供の利用は視機能への影響を考慮し、大人の管理の下で視聴の可否判断、視聴時間制限をするのが望ましい」などと、異例の指導をしていた。

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