任天堂3DSの6歳以下制限騒ぎ マスコミの過剰反応報道なのか

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   任天堂が2011年2月26日に発売する携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」について、「6歳以下のお子さまは長時間3D(三次元)映像を見続けると目の成長に悪い影響を与える可能性があるので、2D(平面)表示に切り替えてご使用ください」と呼びかけていることがわかった。

   マスコミはこの点をかなりセンセーショナルに報道した。海外にもマイナス情報として流れ、一時株価も下落した。

目の成長に影響を与える可能性がある

   3D対応機器をめぐっては、電機メーカーなどの業界団体「電子情報技術産業協会(JEITA)」が子供の視聴を制限するガイドラインを定めて注意を呼びかけており、業界では言わば常識の話。

   任天堂は当初から安全性を考え、新型ゲーム機に2D表示の機能を持たせており、今回の告知は「想定内の対応」(関係者)なのだが、人気商品の発売前とあって思わぬ注目を集めてしまったようだ。

   任天堂は2011年1月8日から10日まで、千葉県の幕張メッセで「ニンテンドー3DS」の体験会を開催した。発売前に3DSに触れられるとあって、ファンの行列ができる人気ぶりだったが、このイベントを取材した一部のマスコミが「3DSの使用に年齢制限がある」ことに初めて気づき、大慌てで報じたようだ。

   実は任天堂は、このイベントのお知らせを2010年12月28日に自社のホームページ(HP)に掲載しており、これに合わせて「ニンテンドー3DSの3D映像についてお伝えしたいこと」という商品の使用上の注意をHPにアップした。

   この中で任天堂は、(1)3D映像の見え方には個人差があり、体調や映像などによって3Dに見えない場合もある(2)疲れている場合や体調が悪い場合は使用を控え、気分が悪くなった時は直ちに使用をやめる――といった注意に加え、「6歳以下について専門家は3DSだけでなく、3D映画や3Dテレビを含め、目の成長に影響を与える可能性があるとの見解をもっている」「3DSはお子さまへの影響を避けるため、2D映像への切り替えが可能で、保護者が3D表示を制限する仕組みを取り入れている」などと、ユーザーに呼びかけた。

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