「日経225mini」と「くりっく株365」 デリバティブ取引個人にも徐々に浸透

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「取引限月」がなく長期投資に向いている

   東京金融取引所(TFX)の取引所取引「くりっく株365」は、大証の「日経225mini」と同じデリバティブ取引。レバレッジ(テコの原理)を効かせて、少ない元手で投資効率を上げる差金決済(CFD)の仕組みを使っている点も同じだが、値段の刻みが1円単位(大証は5円単位)だったり、ロスカットルールがあったり(大証にはない)といった違いがある。

   さらに日経225miniにある、先物取引特有の「取引限月」がないのが特徴。それによって金利や配当の受払いが発生する。

   TFXでは、「通常の先物取引だと、3か月ごとに限月を迎えることになり、そのたびに決済が必要になります。くりっく株365ではそういった期限がないので、長期投資に向いているともいわれます」と話している。

   また、マネックス証券は「終日、海外の株価指数をみながら取引できることが魅力。取引所取引という安心感もある」という。

   「くりっく株365」は「日経225」のほか、DAX(ドイツ)やFTSE100(英国)、FTSE中国25などの海外株価指数に連動する商品も取り扱っている。取引の大半が「日経225」だが、全体の取引数量は2010年12月末までに6万7691枚、1日あたり平均2507枚だった。

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