タレントの小倉優子さん(27)が所属事務所に契約終了を突きつけたと報じられ、事務所側が戸惑いを示している。同じ事務所と裁判沙汰になっている眞鍋かをりさん(30)のように、泥仕合の再現となってしまうのか。
「話し合いを始めるところだったのに…。情報が流れてしまって、何を考えているのか」
東スポが契約終了通知書の写真をスクープ
所属事務所の代理人弁護士は2011年1月21日、取材に対し、小倉優子さん側への不信感を露わにした。
情報とは、東京スポーツが19日発売号の1面トップで報じた特ダネのことだ。そこではなんと、優子さん側が10年11月9日付で事務所に送った契約終了の「御通知書」写真が載っていたのだ。
記事によると、優子さんは09年5月29日に早くも、同年末で契約を終了するという解約通知書を送っていた。その後、事務所の実質オーナーが脱税事件で逮捕され、優子さんもスポンサーなどに迷惑をかけられないと事務所の仕事を続けた。しかし、優子さんは、ヘアスタイリストと結婚したいと明かしたのと同時に、10年いっぱいでもう仕事をしないことを今回の通知書ではっきりさせた。新しい移籍先も、ほぼ決まっているとしている。
所属事務所を辞めたかった理由は、事務所が結婚に否定的だったことなど、先輩の眞鍋かをりさんと同様だという。きっかけは、実質オーナーの脱税事件で事務所に不信感を持ったことだと指摘している。
東スポの特ダネは各紙も後追いし、「焼肉 小倉優子」が訴えられたことを報道で初めて知ったことや優子さんの確認なく勝手に仕事を進めたことなども動機になったと報じている。
事務所移籍に2年近くもかけているのは、眞鍋さんが事務所と泥仕合になっている教訓からだという。つまり、暴露合戦によるイメージダウンも言われる眞鍋さんの轍を踏まないよう、「円満退社」を目指しているというのだ。
眞鍋かをり訴訟は、裁判所が和解勧告に近い内容示す
ところが、所属事務所の代理人弁護士は、前出のような不信感を示しており、移籍問題が円満解決するかどうかは予断を許さない状況になった。代理人弁護士は、こう言う。
「焼き肉屋の問題などが話題になるたびに、彼女はその都度、『辞めたい』と言ってきました。最初のうちは、『また気まぐれではないか』と思い、まじめに考えていませんでした。しかし、今回ばかりは、本気で辞めることを考えているのではないかと思っています」
そこで、事務所側としては、小倉優子さん側と話し合いを始めようとした。そして、その矢先に、今回の東スポスクープが出たというのだ。
「彼女の離脱・独立を認めることも含めて、和解の交渉を進めるつもりでした。彼女の立場もありますし、第3者に迷惑をかけない形で円満にやるつもりだったわけです。しかし、マスコミにこんなことが出ると、和解にマイナス要因になります。眞鍋と同じトラブルになると、クライアントも含めて不安になるのではないでしょうか。こちらも、問い合わせが相次いでおり、やりにくくなっていますよ」
現在は、優子さん側が和解の意思があるのか確認しているところだとしている。事務所が勝手に仕事を進めるなどしたと報じられている点については、「そんなことはありません。勝手な憶測が流れているだけですよ」と反論した。優子さんが2010年いっぱいで事務所の仕事をしていないことも否定し、「専属契約はまだあり、今も事務所の仕事をしています」と言っている。
なお、眞鍋かをりさんとの訴訟については、裁判所がここに来て和解勧告に近い内容を示したことを明らかにした。ただ、「暴露合戦になってしまい、1年も経つと条件が難しい」ともしている。眞鍋さん側の代理人弁護士は、取材に対し、「内容については、お話ししないことにしています」とだけ答えている。